『革命のファンファーレ』現代のお金と広告 西野亮廣
今回の記事では、『革命のファンファーレ』現代のお金と広告について紹介します。ここでは、その中の「過去の常識にしがみつくな。その船は、もう沈む。逃げろ。」について紹介します。
・無料公開した絵本の売り上げが伸びた理由
理由は「インターネットが物理的制約を破壊したから」に尽きる。『えんとつ町のプペル』で僕がとったのは「フリーミアム戦略」だ。
「フリーミアム」というのは、「基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金する仕組みのビジネスモデルである」とのこと。
スーパーの試食なんかがそうだ。小さく輪切りにしたソーセージを無料で提供して、「まとめて一袋欲しい人は、お金を払って買ってね」というアレ。
こういったヤリ口は大昔からあったけど、これがインターネットと掛け合わさった時大化けした。
・試食×インターネット
輪切りであろうが、ソーセージ10本にはソーセージ10本分のコストがかかる。しかし“データ”は違う。
1個提供しようが、10個提供しようが、基本的には1個分のコストしかかからない。「10人中1人の確率で買ってもらえるモノ」であれば、10億人に配ってしまえば、1億人に買ってもらえる。それも“1人分のコスト”で。
昔からあった「10人中、1人に売れたら、、」というヤリ口と、インターネットの相性が凄まじく良かったのだ。
『えんとつ町のプペル』の無料公開については、ニュースサイトの編集者に直接連絡して、“ニュース記事”として流した。
そして、そのニュースの最後にアマゾンのURLを添付した。無料公開した日に200万人近くが無料で『えんとつ町のプペル』を読んだ。
そのうち「お金を払って紙の本を買おう」と思ってくださる方が、100人に1人でもいれば、その時点で2万部は売れる。
モノを売るということは、人の動きを読むということだ。現代でモノを売るなら、当然現代人に動きを読まなければならない。
・どこで寝泊まりしてるか?
・何にお金を使っているか?
・1日のスケジュールはどうなっているか?
・1日に何時間スマホを見ているか?
これらを全て読み、先回りをして、売り方のデザインする必要がある。人間の行動パターンは日々変わっていくので、当然、売り方も変えていかねばならない。
「無料公開をしたら売り上げが落ちて、クリエイターにお金が入らなくなるだろ!」というのは数年前の常識だ。
感情に支配されず、常識に支配されず、お金に支配されず、時代の変化を冷静に見極め、受け止め、常に半歩だけ先回りをすることが大切だ。
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イケハヤさんはTwitterのフォロワー1000人の難易度はTOEIC700点の難易度と同じであると言っている。
・闇雲にやってもダメ
・行動が少なくてもダメ
・1ヶ月で諦めてもダメ
・コツコツ続ける人が強い
・元々スキルのある人は伸びる
・スキルがない人はイチから勉強
・続けないとスコア(発信力)が下がる
フォロワーを増やすことはいかに難しいということ。努力が必要であるということ。
そこで一つ思いついた。
・まずTwitterでリツイートをしてくれそうな著名人(本を書いてる人)の本を50冊買う。
・それを無料で配る(都心で)と、Twitter上でツイート
・拡散してもらい、たくさんの人に自分を認知してもらう
・そしてさらに、その本にTwitterとInstagramのアカウントのQRコードが貼ってある栞を挟んでおく
こうして、Twitter上で拡散した際にフォロワーが増え、無料で貰えたのだからとQRコードを読み取りフォローするという戦略。
色々考えたら、言い訳やネガティブなことが出てきてしまうので思いついたものは、片っ端からやっていこうと思う。